手を出せば もっとやりたい くさかりも
 しゅみの範囲で 止めておこう

田舎暮らしに必ずついて来るもの
「草刈り」
草刈りもやり始めると楽しくなる。
暑い日や雨の日はびしょぬれになって快適とまではいえないまでも、
きれいに刈った、あぜや庭は気持ちのいいものだ。
10代の終わりから造園屋に勤めていた経験から、草刈り自体に何の苦も感じない、むしろ自分の中でリフレッシュの時間だ。
草刈りのにおいも懐かしい。
がしかし、都会の公園で草刈りして、ゆったりと休憩するような優雅なものでは決してない。
田舎の草刈りは、戦いだ、マムシ、ブヨ、ダニ、ムカデ、危険な生き物から身を守るための、重要な仕事なのだ。
ちょっとでも草を生えるままにしておけば、格好のヘビのたたずむ場所になってしまうからだ。
あこがれていた、優雅なウッディーライフとはまるっきり違う過酷で、少々気味の悪い世界がそこには待っているのだ。
機械や設備、経済力、体力さえまともにあれば、乗り越えられるものも、時に残酷なハードルとしてのしかかってくる。
田舎の人達の、身のこなしや生活のテンポも、実はそんな日々のしかかってくる重圧から身を守る処世術を含んでいるのだろう。

急速に荒れていってしまっている里山を美しく保全するために、ここ一年躍起になって、竹を間引いたり、草を刈ったりしていたものの、一人の力ではなかなかよくなっていくものでもない。冬の間、薪が底をついた時、竹やぶから、枯れた竹を切ってきてよく燃やしていたが、そんな風に生活に生かしていかなくては、里山を維持することなどできないと感じた。
 造園の経験があってようやく今の生活が成り立っているな、とさまざまな経験に感謝しつつ、今日も草刈り機を握る。

手を出せば もっとやりたい くさかりも
 たのしい範囲で 止めておこう
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2014.07.13 / Top↑