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夜中に、パパ。
「ないないない」
何かがないらしい。
言葉がうまく話せないので、なにがないのかわからない。
紙に文字を書いて、何がないか連想ゲーム
めがね?たべもの?お金?
自分の胸を打ちたたきながら、泣き叫ぶように「ないない」と連発。
わからないまま、就寝。
脳梗塞の後遺症のひとつ「パニック症状」のようだ、
なにかが、満たされない心の表現なのか。
昼間は、ないないといって、窓を開け放って外に「わーー」っと、大声で何かを呼ぶかのようにほえていた。
新しい場所に来たストレスがたまっているのだろうか。
僕だって、たまにそうやって叫びだしたいときはある。
でも、近所の人に変に思われることを気にして、そうはしない。
パパには、その自制がきかないのだろう。
次の日仕事から帰ってきて、犬の散歩にいったら、パパと鉢合わせて。
家にたどり着いたら。いきなり僕に握手してきた。
僕の手を、なんども叩きながら「たのむよ」というようなしぐさ。
言葉が通じない分なんだかドラマチックだ。
意味はよくわからないけど。
どうやら、ここにすむ決心をしたようだ。
いろいろ、納得いかないこともあるんだろうが。
この人達しか頼る人がいない、と悟ってくれたようだ。

上司に聞いた電気の話。真空管というものは、マイクで受けた音信号が電気に変わって伝わってそれを真空管につたえてもう一度音に変わるという。真空管の質で拾った音域の範囲などが決まってくるらしい。
人間で言うと感受性みたいなことか。
いい耳で聞いても、感じる部分が曇っていたら、よいと思えなかったりするわけで。
そうすると。話すこと(すぴーかー)に出る音は当然、悪いものに変わってしまう。
人間て真空管みたいなものだな。
その個性によって、おんなじものを受けていても、出かたが変ってくるのだから。

パパは、脳梗塞をやる前と後とでは真空管が変ってしまったのだろうな。
いままで、見てきた世界とまったく別の世界を、今感じているのだから。
失礼かもしれないけど、脳梗塞やって、いい風に変ったんじゃないかな。
窓を開けて、叫ぶことも。硬く握手をすることも。
前のパパからは、発せられない表現だった。
人は、究極に追い詰められてようやく、生きようとするのかもしれない。
今のパパのほうが、
ぼくは好感を持てるなぁ。
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2014.10.11 / Top↑
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