災害の難を逃れて、安全な場所といわれると言われる岡山に家を買った。が
雨漏り3カ所、床板はボロボロ、水道も来ていない山小屋に、一人改修工事を続けて3ヶ月が経過していた。
頼る人もなく、新しい土地で家を直すのも初めての僕。
暗中模索の死闘の日々の後、近くの温泉に身を沈めるのが唯一落ち着く時間だった。
とはいえ、温泉に来る地元のおじさんと話しても、
「なんで、こんな所に来よったん、東京の方がええにきまっとるやろ」
と必ず言われてしまう。
あまりにもみんながみんな言うものだから。
「ここの人が言うように、やっぱり田舎に住むなんて無理なことなのかな?」
自分でもだんだん自信がなくなってくる。
湯船に身を沈めながら、そんなことを考えている時、湯けむりの中、入ってきた青年。
「へえ、若い人めずらしいな・・・・・・・???」
どこかでみたことのある・・・
いやまさか、でも未来君に良く似てるなあ。
世の中には似ている人がいるもんだ。
その後ろからまた青年が、
彼もまた友達の横地そっくりだ!!!
「え?!」
「もしかして未来君?」
思わず言葉が出ていた。
「え〜〜〜〜!龍一君どうしてここに?」
と驚きの表情。
後ろから来た彼も「え?何でリュウイチがいるの?」
すっ裸で指を差し合う3人。
話を聞くと3ヶ月後からこちらに移住する計画だという。
偶然にもそばに同志が住むという、驚きの出来事に、今までの不安は吹っ飛び、自分がここにいる事への確信が胸に広がった。
先の見えない真っ暗闇のトンネルの中から、光が見えたそんな瞬間だった。
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2015.03.15 / Top↑
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