CD「とけあう」のジャケットの絵が素晴らしいので、おはな詩を作ってみました。

魚と鳥

魚は、川底から見える、青い空のひかりをいつも眺めていました。
「プクプクプク(空ってどんなとこだろう)」
水の流れにまかせながら、空でもこんな風に泳いでみたいなと、想像していました。
「プクプクプークプ」魚のうたがあぶくに乗ってのぼっていきます。
そこに、鳥が一羽水浴びにやってきました。
いつもお母さん魚に
「鳥が来たらすぐ逃げるんですよ。食べられちゃうからね」
と言われていたので慎重に様子をうかがっていました。
「コロコロカラカラコンコロロ」(川っていったいどんなだろう)」
鳥の歌が自分のうたと似てたので、つい魚も歌いだしてしまいました。
「プククプクククプーククク」
「コロロコロコロカラコロロ」
まるで合唱みたいに二匹のうたがぴったり合っていたので、互いに思わず笑ってしまいました。
「ねえ魚さん何を歌っているの?」
「プクプクプク・・」さかなは少し口ごもりながら言いました。
「空を飛んでみたいなって・・・」
鳥はそんなこと簡単だと言いかけましたが、こう言いました。
「へえ、私は水の中を泳ぎたいって思ってたんだよ」
魚はそれから、また歌をうたいました。
「プクプクプクププークプク」
鳥も一緒に歌い始めました。
「コロロコロコロコーコロコ」
そんな風に歌ってお互いの歌を聴いているうちに、鳥は水中に魚は空中に浮いているような気持になってきました。
今までいた景色から遠く離れていくような感覚に包まれました。
「僕はまるで空を飛んでいるようだ」
「私はまるで泳いでいるみたい」
水の中でも、空でもない世界を
二匹はどのくらい旅していたのでしょうか。
魚も鳥も月明かりの中、自分のお家に戻っていきました。
「コロロコロココ」(魚さんどうしてるかな)鳥は水面に少し足を滑らせながら、たまにそんな歌をうたいます。
「プクククププクプププ」
そんな時魚も同じように、青いひかりをめがけてジャンプしながら、鳥のことを思い出して歌っているのです。
2016.03.01 / Top↑
DSCF0679_convert_20141117201759.jpg
一生の間
穴を追いかけている
つよいタネ、弱いタネ。
ラムネの泡があがっていくのを、
ビー玉ではやくふたをしないと、
ピンポン球は軽率にはずみ、
ボーリングの玉は、大きな音とともにくずれる。

早いタネ、おそいタネ
パチンコの玉がタバコのにおいとともに、
ビリヤードの玉が、酒のにおいともにころがって、
ゴルフボールでまわし過ぎた腰が、
ほど良く曲がってゲートボール。
ずっと穴をめがけて、玉を打つ
くりかえし、くり返し球を打つ

硬い尾っぽは刺さるようにつよく
まだぼくらをこまらせるのか。
ゆっくりのようで早く、たまはころがり。
自然に流れていってしまう。
2014.11.17 / Top↑
何のためにあらそっているのだろう
名誉 お金
一瞬の芸。はやしたてる人、バカにする人
何を求めてるだろう
練習 技術 どこまでも届かない目標
お金のかかる競争。
誰も知らず すべてに負けて 戦いの後
一人帰る 家路、そこにも冷たさだけが待っている。
何のために歌うんだろう
だれにもとどかない ひびき
どんなに大きい音出しても
どんなにうめいても
とどかない軽いひびき
たくさん機械をつかってころしてきた、ムシしてきた命。
生き残るために作る命のない食材。
命が軽くなっている、タダみたいになっている。
もう争いはたくさん。
イトナミとして 生活として
くり返しうたう歌を、
労働のため 野良仕事のため、
うたううたが、帰って来い。
2014.11.09 / Top↑